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【活動報告】アスパラガス展示圃場における現地調査結果(10月2日)

福岡県朝倉地域のアスパラガス展示圃場(ハウス栽培)において、機器の定期メンテナンス(フェロモン剤の交換)および現地調査を実施いたしました。
害虫「ハスモンヨトウ」の発生状況およびハウス内の確認結果について報告いたします。

1. 定期メンテナンスとハウス周囲の調査

展示圃場の「ムシミエールBI」においてフェロモン剤の交換を実施するとともに、ハウス外周囲の環境調査を行いました。
調査の結果、ハウス外側においてハスモンヨトウの卵塊は確認されませんでした。
先日の講習会にて「ハウス内への侵入・被害を防ぐため、ハウス外に卵塊が確認されたら物理的に除去・駆除する」という対策が周知されましたが、生産者様による日常的な見回り・管理がしっかり徹底されていることが伺えます。

ハウス横に設置されたムシミエールBI

2. ムシミエールBIによる飛来予測と調査日の判断について

1日単位で飛来数を可視化できる「ムシミエールBI」を活用すれば、警戒して圃場調査を行うべきタイミングをピンポイントで判断することができます。

直近で、「ムシミエールBI」では9月21日に明確な成虫飛来のピークを観測いたしました。

今回の10月2日の現地調査は、このピークからハスモンヨトウの産卵および孵化(ふか)時期を約7〜10日後と予測し、狙いを定めてピンポイントで実施したものです。

ムシミエールBIでは9/21にピークを観測

3. ハウス内でのアスパラガスの被害状況

続いてハウス内部に入り、アスパラガスの植物体および生育状況を目視調査いたしました。

  • 幼虫の発生状況: 払落し調査を実施しましたが、ハウス内の植物体からハスモンヨトウの幼虫は確認されませんでした。
  • 食害の状況: 被害を受けやすい若茎を中心に観察を行いましたが、目立つ食害痕は確認されず、健全な状態が保たれていました。
栽培中のアスパラガス
アスパラガス上部の擬葉(ぎよう)
株元にも目立つ食害は確認されなかった

4. 調査のまとめと今後の取り組み

今回の調査により、ハウス内部においてハスモンヨトウが繁殖・定着している様子は確認されず、良好な栽培環境が維持されていることが確認されました。
アスパラガス栽培においては、ハウス外でのハスモンヨトウ卵塊の早期発見・物理的除去が重要です。
ムシミエールBIによる毎日の成虫飛来データを活用することで、警戒時期が容易に判断でき、ハウス内への侵入や食害をしっかりと防ぐことが可能となります。
今後も展示圃場でのデータ取得と定期調査を継続し、地域の生産者様へ有益な情報発信を行ってまいります。